社会的健康と地域づくりを支える研究会

平成30年度 第2-3回勉強会の報告

HPの更新が遅くなりましたが、第2回目と第3回目の会員向け勉強会の報告をいたします。

★第2回勉強会★

当初10月開催の予定でしたが、都合で1月17日(木曜日)の夜間に開催しました。

この日は、大変な悪天候で、乗車した列車が止まってしまうなど、色々なアクシデントで来られない方もありました。

参加者は11人、治療者との対話を通して家族支援の多様性や普遍性について考えようという企画でした。

話題提供は「家族への支援の可能性を考える」と題しMDの会員が担当してくださいました。家族という集団の特性や、支援という現象の再考から説き起こし、映画『万引き家族』に描かれている家族を素材に家族支援に関する考察をお話いただきました。

あの家族に支援という名の関わりをするとすれば何ができただろうか、もしも支援という名の関わりが可能だったとすれば、いつどのようなタイミングでなされるのが妥当なのかという問題意識での考察で、話題提供後も参加者間でそのことに関する意見交換をしました。支援者側の価値観や立場によって家族支援の質が異なること、見守ることの意味に気づかされたように思います。

外は冷凍庫のような寒さでしたが、勉強会の空気はほっこりであたたまる内容でした。


★第3回勉強会★

2月16日(土曜日)の午後に開催しました。参加者は11人でした。

この日は他のイベントに重なって来られなかった方が多かったようでした。開催日の調整がつかず申し訳ありませんでした。

大テーマ「家族」の最後は、研究者に見えていることを現場と共有し、家族支援の多様性と普遍性について考えようという企画でした。

話題提供は「回復を促す時空間を構成するということ 集団支援における支援者の在り方を考える」と題し、ある家族支援に10年以上伴走してきた在野研究者(当会代表)が担当しました。

内側に支援者魂を隠し持つ研究者としてどのように現場をみつめ、どのような研究活動をしてきたのか、何を思いながら家族支援に伴走してきたのかなど、およそ公式の場では話されない研究者としての頭の中が語られました。

グループワークでは、話題提供でなされた「家族支援の実践に含まれるもっとも大事な成分は目にみえない。でも確かに在る。支援者にきいても言語化できないという。言葉でそれを説明するにはどうしたらいいんだろう?」という投げかけに対し答えをみつけていきました。

答えをみつけるために、研究者が現場にとって一体どんな存在だったのか皆で考えるという方法がとられ、当事者研究のようなグループワークになりました。

明確な答えが出たわけではありませんが、どうやら、研究者の倫理観や態度、何もしないけれど塩加減をみたり、合いの手を入れるかのような現場への関与が、少なからず家族支援の場を支えていたようだ、ということがわかりました。

そして「やっぱり目に見えないけれど、大事な成分が在るね。研究がんばってね!」というオチで幕を閉じました。


★次年度は「支援とは?」を大テーマに勉強会を企画していきます★